この星を懸けたニートの戦い

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迷走しまくりだけどなんとか幸せをつかもうと奮闘する男の記録

【おすすめ書籍】ビートたけし著「間抜けの構造」が面白いので紹介する

最近堅苦しい本ばかり読んでいたので、たまにはちょっとくだけた感じの文章が読みたいと思い、ビートたけしの「間抜けの構造」という本を見つけた。

 

間抜けの構造 (新潮新書)

 

 間抜けの構造。

この本はタイトルにある通り、「間抜けな人」の紹介から始まり、漫才や映画における「間」ついて書かれ、最後はたけし自身の人生の「間」について書かれている。

 

本の前半では、主にたけしの身の周りにいる間抜けな人間を紹介している。

「こんな間抜けなやつがいて、こんなアホなことをした」とか、

「世の中にはこんなにバカな人間がいるんだ」

などといった、くだけた内容からスタートしている。

 

これらのエピソードが本当に面白い。

読んでいてあまりに顔がニヤついてしまうので、電車では読めなかった。

こんなに笑えるのは、紹介された人たち自身が面白いというのももちろんあるが、やっぱりたけしの伝え方が上手いからというのも大きい。

リズムの良い文章で、スッと頭に入ってきて情景がパッと思い浮かぶ
たけは漫才や、落語も少しやってたからこういう文章が書けるのだと思う。地アマタの良さもあるんだろうけど。

たけしの周りにはどうしようもない間抜けだけど、どこか憎めない人でいっぱいなんだなぁという印象を受けた。

特にたけし軍団は本当に間抜けな人ばかりだが、本人はもちろんわざとやっているわけではなく、いたって真剣だ。だから余計に面白し、どこか微笑ましい。

 

 

本の後半では、たけしのお笑い論や映画論が語られている。

お笑いにおける「間」、映画における「間」について、それぞれたけし自身の考えが述べられている。

特に映画では、時間的な「間」だけでなく、空間的な「間」をどうデザインするかという話が印象的だった。カメラの中に人物をどう配置するか、背景はどうするか。

彼は映画を「間の芸術」と捉えており、あまり意味を押しつけがましくしないようにし、視聴者が想像する余地を残すことができるようにしているという。

たけしの映画には独特のカットや時間の流れがあるが、こういったことを意識して映画を作っているからだと思う。

 

また、たけし曰く、最近のテレビは適切な「間」がないという。

決められた時間内にあれやこれやと情報を詰め込み、視聴者が自分で考えたり想像したりする力を奪っているとたけしは考えている。

 

特に、テロップに「(笑)」をつけることに我慢ができないらしい。

「ここが笑うところだよ」と、丁寧に説明してあげなければならないほど、今の人は想像力が落ちており、お笑いが分からなくなっていることを嘆いている。

 

そして、終盤では少しだけ自分の人生についての「間」を少し語り、本書を締めくくっている。

 

前半はたっぷり笑うことができて、後半はたけし独特の「間」についての考えに触れることができる。

僕は特にたけしのファンというわけではないが、それでも十分に楽しめる内容だった。
彼のファンなら尚更おすすめです。

 

間抜けの構造 (新潮新書)
ビートたけし
新潮社
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