この星を懸けたニートの戦い

この星を懸けたニートの戦い

迷走しまくりだけどなんとか幸せをつかもうと奮闘する男の記録

「一生懸命」の意味をはき違えた人は害悪

前回の記事で、やっと原型師として働くチャンスをもらったが、就職を断ったというお

話をしました。

断った理由は新しく他のことがやりたくなったと書きましたが、実はもう一つあるんで

す。それは、「労働環境が悪いから」という理由です。

 

フィギュアメーカーはいわゆるブラック企業ばっかりなんですよ。内定をいただいた

「グッド○マイルカンパニー」や「マッ○スファクトリー」も例外ではありません。

僕の友人の彼氏が「グッド○マイルカンパニー」で営業職として働いており、友人を介

して色々お話を聞きました。

 

働く人たちの人間関係は良好で、上司も気さくで優しい人が多いそうです。フィギュア

メーカーなので、いわゆる「オタク系」の方が多く、共通の話題が多いからだと思いま

す。

ガクトも言ってたけど、オタクに悪い人はいないんだよね。いや、中にはいるかもしれ

ないけど、少ないことは確かだと思う。僕も含め、多少キモいだけだ。そしてそれは決

して「悪」ではない!(力説)

あ、ちなみに女性社員には腐女子が多いそうです。※あくまでその友人の彼氏からの情

報です。

 

少し話が逸れました。では、何が「ブラック」かというと、給料面のことです。

 

とにかく薄給なんです。そして残業代が支給されない。

まず給料は、原型師の場合はその人のスキルによって変わってくるけど、僕のような職

務経験がなくて未経験からのスタートの場合は17万くらいです。もちろん、会社によっ

て多少の違いはありますが、多くは望めません。

 

そして、一番の問題は残業代が出ないこと

もうこれは、アート系、クリエイター系の職種では常識になっちゃってますが。

「薄給」で代表されるアート系の職種はまずアニメーターがありますよね。他にも3D

モデラーやコンセプトアーティスト、イラストレーター、CGデザイナーなどが薄給

で、残業代が出ないことが多いです(しつこいですが、無論その人が持つスキルや所属

する会社によって変わります)。

 

 そして、フィギュア原型師もその一つです。

フィギュアメーカーで、残業代を支給している会社があるのかかなり怪しいです。

というか、ないです。たぶん。

原型師を目指し始めた頃、この業界は残業代なんて支給されないことはわかっており、

当時はそれに対してなんとも思いませんでしたが、最近は考え方が真逆になりました。

 

いくら好きなことを仕事とはいえ、残業代を支給しない企業は「搾取」を行っているこ

とと同じであり、それを当たり前のことと受け入れている労働者は「企業に寄生する心

優しいダニ」(古美門研介風の言い回し)でしかない。

企業としては、

 

「好きなことなんだから別に苦じゃないよね?」とか、

「成長できるから別にいいじゃん」

「好きなことを仕事にして給料までもらえるんだから、それ以上は贅沢だ」

 

などというスタンスなんだろうと思う。

言い分はわからないでもないが、だからといってルールを破り、社員を奴隷扱いしてい

いという論理には結び付かない。

 

こういったことが当たり前になっているのは、なんというか、「一生懸命」の意味をは

き違えている人が多すぎるからだと思うんですよね。

 

毎日夜遅くまで残業し、場合によっては休日も出勤しているのに関わらず、残業代を請

求せずに、文句も言わずに働くことを「かっこいい」とか「一生懸命」と勘違いしてい

る人はあまり多い。そういう人はたいてい自分に酔っている。

日本人は酔っ払いだらけだ。

 

明らかにおかしいことは頭ではわかっているのに、「みんなやっているから」という理

由で同じような行動を取ってしまう人も多いと思う。日本人特有の慣れ合い文化、同町

圧力の気質は根深い。

 

そして、こういう「一生懸命な人に弱い人」も多い。なかなか成長せず、大した成果を

あげていなくても、残業をたくさんして昼食も抜いて休日も出勤して頑張っているとな

んとなく文句を言いにくい。というか、業界によってはそういう間違った姿勢が褒めら

れたりもする。

(もちろん、成績が悪いことに対して注意し、その対策も考えさせるが)

 

定時に帰ると怒られ、残業すると「頑張っている」と思われる環境だと、どんどん残業

するようになり、やがて規則を破っていることにも何の疑問も抱かなくなる。

言うまでもなく、こういうやつらがブラック企業を生み出す。

「疑問は抱いているが、どうしようもないのでしぶしぶ受け入れている人」も、そこで

働き続けている限り同罪だ。

 

フィギュアメーカーで働いている人たちも、「一生懸命」の意味をはき違えた人ばかり

だと思う。

原型師になるような人は、時間を忘れて作業に没頭するほどフィギュア作りが大好きで

あることがほとんどだ。大好きなことをやっているだけなのに給料がもらえるなんて、

幸せこの上ないことだと思っている人もいる。だから、そもそも時間外労働とか、残業

代がどうのこうのという発想自体ないのかもしれない。

 

採用する側も、もちろんそれは承知の上だ。

「働けるだけでも幸せを感じるちょろい連中に残業代なんて支給しなくていいだろう」

という考え方だと思う。すごく悪い言い方だけど、間違ってはいないと思う。

間違っているというなら、今すぐ従業員に残業代を払え。

 

 ぼくは臆病な人間だが、変にプライドが高い。

悪口や陰口を言われたり、見下されたりするのは全く気にしないが、奴隷のようにぞん

ざいに扱われることは許せない。

悪口とか批判というのは、ただ単に僕がその人の持つコンプレックスを映しだす鏡にな

っているのに過ぎませんから。別にどうってことないんです(ここらへんの詳しくはい

つか記事にする予定です)。

 

 

だけど、奴隷扱いだけは許せない。それに甘んじることも。

搾取され、ゴミクズのように扱われているのに文句も言わずにその状況を受け入れてい

るなんて、人間としての尊厳を失っているとしか思えない。「一生懸命」でも「清貧」

でもない。プライドの欠片もないのか、洗脳されて思考停止しているかだ。

そんな人が周りにいるのも嫌だ。

 

しかし、僕は臆病だから反対運動を起こすことができない。

仮に入社したとして、残業代が支給されないなら法務局に言えばいいだけなんだろうけ

ど、そうすると白い眼で見られる。たぶんそれを恐れている。情けない話だけど。

奴隷扱いは断固嫌だ。しかし、だからといって不正と戦う勇気もない。

 

残る選択肢は「就職しない」だけです。

 

以上のような背景があって就職を辞退しました。

まあでも、新しく違うことをやりたかったっていうのが主な理由だから、後悔はしてい

ません。

今日もがんばるぞい。