何でもいいから爪痕を残したい

主に本や漫画のレビュー、あとは雑記です

【おすすめ漫画】「亜人」が名作過ぎるので全力で紹介する

設定、ストーリー、キャラクター、作画、全てにおいて傑作クラスといえば「亜人」。
早速、ネタバレなしで紹介していきます。

 

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亜人」とは、決して死ぬことのない新生物のこと。ピストルで撃たれようが、肉体がバラバラになろうが何度でも蘇る。
発生源は不明で、亜人は自分が亜人であることを自覚していないことが多い。死んで蘇って初めて、自分が「亜人」であることを認識する。「亜人」は世界中に存在するが数は少なく、彼らは研究、差別対象として非人道的な人体実験を受けたり政府の管理下に置かれたりして、自由な生活を送ることができなかった。


主人公の男子高生、永井圭は妹の病気を治すために医者を目指す優等生。
日々勉強に打ち込んでいたが、ある日、学校の帰り道でトラックに轢かれてしまった。
肉体は無残に引き千切れて即死だったが、すぐにその場で復活した。

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そう、彼は「亜人」だったのだ。

 

この一部始終を多くの人に目撃され、マスコミにより報道されてから彼の日常は一変してしまう。

亜人」は研究・保護対象であるため、政府から追われる立場になる。
永井は亜人は人権を剥奪されることを知っていたため、友人の海斗(かいと)に協力してもらい、政府からの逃避生活が始まる。

 

この漫画には魅力なキャラクターが多数登場するが、中でも人気を集めているのが「佐藤」だろう。佐藤は「亜人」であり、元軍人で並外れた身体能力と格闘技術、射撃技術を有している。
政府から「帽子の男」とも呼ばれ、捕獲対象となっている。

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彼は戦闘狂で、いわゆるサイコパスであり、命を奪うことを最上の喜びとしている。亜人に対して非人道的な扱いしてきた人類へ復讐する」と全国に訴えかけ、同士である「亜人」を自分の元に集める。そうして仲間を集め、人類に対してめちゃくちゃなことをする。

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もうめっちゃくちゃ。

 

人類に対する復讐というのは仲間を集めるための名目で、彼はただ殺人が好きなだけ。
亜人である佐藤が暴れることで、世間はますます亜人に対する偏見を強める。

 

「やっぱり奴らは人類にとって危険な存在だ」
「我々とは全く違う種類の生き物で、野放しにしておくわけにはいかない」
「地上から追放すべきだ」

 

こういった意見が出始める。
佐藤が暴れ、亜人は危険な生物という認識が広まってしまうと、永井圭はますます行き場を失くしてしまう。
逃亡生活中の永井は持ち前の頭脳を活かし、政府の人間に接近し、佐藤を倒すことに協力するという話を持ち掛ける。
こうして政府&永井VS佐藤とその仲間達という図式が出来上がる。
あらすじはこんな感じ。

 

本作品はバトルシーンが非常に面白く、迫力のあるアクションから頭脳戦まであってバラエティに富んでいる。「亜人」以外は普通の人間であるため、当たり所が悪ければ一発の銃弾で簡単に死んでしまう。
よって、何度斬られようが殴られようが決して死なない某人気漫画と違って、非常に緊張感のあるバトルを楽しむことができる。

 

やはりここでも、佐藤の戦い方にいちいち衝撃を受ける。
戦闘を有利に進めるため、あるいはなるべく長く楽しむため、あらゆる手段を考えて瞬時に決断して実行に移す。

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彼の決断力パネェです。
亜人」は、一度死ぬとこれまでの状態がリセットされ、完全な状態で復活する。
つまり死ぬことが、肉体に受けた傷やダメージの回復につながる。よって、作中ではためらうことなく、自分の命を絶つシーンが何度もある。

佐藤は、他人の命だけでなく、自分の肉体や命も大して重要視していない。
殺し合いを楽しめるなら何でもする。根っからの戦闘狂でありサイコパスである佐藤。
ここまで徹底したサイコ野郎も珍しい。

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おそらく本作品の一番の名セリフ、「来ちゃった」のシーン。
本当に素晴らしいキャラクターを生み出したと思う。

 

とりあえず1巻読みたい人 

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【PS4おすすめソフト】ニーアオートマタが神ゲー過ぎる

ここ数日ブログの更新がなかったのは、今回紹介するニーアオートマタというゲームにどっぷり浸っていたためです。

 

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それはもう狂ったようにやってましたよ。
ほとんど飲まず食わずで20時間以上ぶっ通しでした。
こんなに何かに集中したのは本当に久しぶり。

 

いや、中毒と言った方が正しいかな?

 

まだ武器集めとかトロコンとかやりたいことがはたくさん残っているけど、
一応、区切りのいいところまでクリアできたので、現実世界に戻ってきました。

 

ただいま。
あのままニーアオートマタの世界と同化する一歩手前まで行ってたけど、戻ってこれてよかったよ。

 

ニーアオートマタは2017年2月に発売され、世界で200万本の出荷台数という大ヒットを記録しました。
今でも根強い人気があり、中古でも全然値下がりしていません。
僕は普段あまりゲームをやらないが、そんな僕をここまで虜にしたニーアオートマタというゲームは一体なんなのか?
その魅力を一つ一つ紹介していくぜ!

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魅力その① 2B可愛すぎ


主人公である「2B」が、ニーアオートマタの最大の魅力といってもいい。というか、
200万本も売れたのは、この2Bのキャラクターデザインといっても過言ではない。

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全世界の紳士諸君、
こんな可愛い子を操作できるんですよ!

銀髪、眼帯、黒を基調とした衣装、主張しすぎないが確かな大きさを感じさせるバスト、美しすぎるお尻、ムチムチの太もも・・・。

 

男の夢をすべて詰め込み、それらを調和を損なわないようにブレンドさせたようなデザインだと思う。男性だけでなく女性をも虜にし、ニーアが発売されてから世界中で2Bのコスプレをする女性が急増した。もはや社会現象。


特にお尻の造形が素晴らしく、瞬く間に殿方達を発情させた。
「2B 尻」とかで検索すると、以下のようにカオスなことが起こる。

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このように、2Bの豊満な下半身に魅せられ、なんとか間近で見ようと必死にカメラ操作をしている紳士たちの姿を想像すると滑稽で仕方ない。
どんだけお尻すきなんだよ。まあ僕もやったけど。

あれほど美しい下半身をチラつかせられたら、覗く以外に選択肢はない。男というのはそういう生き物だ。2Bのキャラクターデザインを見て、購入を決意した人はたくさんいるだろうし、僕もその一人だ。

 

このニーアオートマタというゲームで、改めてデザインの重要性がわかる。
もし主人公がありきたりな勇者タイプの正統派イケメンや、渋いおっさんだったら絶対ここまで売れなっただろう。
というのも、このゲームはキャラデザ以外では特に目新しいことや革新的な要素はないし、「マリオ」や「ドラクエ」のようなブランド力もない。そんなゲームがここまで大ヒットしたのは、デザインと全体的な完成度の高さが要因だろう。

 

デザイン以外では、詳しくは後述するがストーリーの構成は素晴らしい。続きが気になって止め時が分からないほどだし、涙を誘う感動的なシーンが多い。6月には、キャラクターの声優を招いてニーアの朗読劇が催されたが、こちらも好評だったらしい。
音楽も素晴らしい(この記事はニーアのBGMを聴きながら書いている。それほど気に入ってしまった)。

 

バトルモーションもかなり細部までこだわっており、一つ一つの動きがいちいちかっこいいし、何度も操作したくなるほど完成度が高い。
以下の動画で全モーションを紹介してある。

www.youtube.com

 

キャラクターデザインやモーションを担当したのはスクエニではなく、プラチナゲームズという会社だ。
アクションゲームが得意らしく、他にも「ベヨネッタ」や「メタルギアライジングリベンジェンス」などの開発を手掛けた。
ニーアの成功はプラチナゲームズの功績によるものが大きい。
だいたい、スクエニプラチナゲームズは走り方ひとつとっても大きな差が出ている。
ノクトのあの間抜けなクソダサイ走り方はなによ?動かす気にならんわ。
対して、ニーアはただマップを全力疾走しているだけでも面白い。
スクエニプラチナゲームズに感謝するだけでなくツメの垢煎じて飲めや。


しかしこういった要素は、実際にゲームをプレイしてからわかる(体感できる)ことで、いくら口コミで良い噂を聞いても買うかどうかは別の話だ。人の心を真っ先に掴むのがデザインであって、ストーリーやシステムといった中身はその次に意識する。
ドラクエがまさにこの典型で、鳥山明がキャラクターデザインを担当しなければ国民的RPGにはならなかっただろうし。なにもこれはゲームに限った話ではないが。


魅力その② 作りこまれた世界観、練られたストーリー

物語の舞台は荒廃した地球。ある日突然地球に襲来したエイリアンと、そのエイリアンが生み出す機械生命体による侵攻を受け、人類は地上を追われて月に逃げます。

地球を奪還するために、人類はアンドロイドをによる軍隊を編成し、そのエリート戦闘用歩兵を「ヨルハ」部隊といいます。

 

さっき紹介した2Bもヨルハ部隊の一員。要するに、人類が生み出したアンドロイドとエイリアンが生み出した機械生命体の戦いのお話です。

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戦闘用アンドロイドなのに、なんでスカート履いてんの?
ハイヒール移動しにくくて仕方なくない?
無駄にでかいおっぱいとかお尻とか絶対いらないじゃん。戦うのに邪魔でしょ。
というかメイド服だよね、それ。
戦争ナメてんの?


などという野暮な突っ込みをしてはいけません。
きっと、アンドロイドを作ったお方がとてもいい趣味をお持ちだったんでしょう。
ちなみに目隠しは、目を守るためのゴーグル的な意味合いと、
「アンドロイドたちは世界の真実を見ようとしない。見せていけない」
という暗喩があるらしいです。
その「真実」とやらは中々衝撃的でして、ここで言っちゃうと重大なネタバレになるから、気になる人は買ってプレイしてみてね(露骨な宣伝)!

 

最初プレイしているときは、ひねくれ者の僕のことですから、

「どうせこの先こうなるんだろ!へっ!安易でわかりやすいストーリーだぜ!」

と思うことがあり、実際に予想通りな展開もあった
しかし、外れたり予想の斜め上を行くことも多々あっていい意味で期待を裏切られることもあった。


だから、「あれ?どうなるんだろう?」と思ってグイグイ物語に引き込まれ、止め時を失う。おかげで20時間以上ぶっ通しでやってしまい、とんでもない睡眠不足ですわ。
また、ゲームを一通りクリアしてもまだ明らかにされていない謎を残しており、設定の考察や「こうだったらいいのになー」という妄想の楽しみがある。

 

本作のプロデューサーは、「ドラッグオンドラグーン」や前作の「ニーアレプリカント/ゲシュタルト」というゲームを手掛けた横尾太郎氏だ。

 

彼の作品の特徴は、とにかく憂鬱で救いのないシナリオとマルチエンディングを採用していること。ドラッグオンドラグーン」はその典型で、合計5つのエンディングあるがどれも救いがない。
特に最後の「新宿エンド」と呼ばれるエンディングは救いがないばかりか胸糞悪くなることで、大きな話題を呼んだ。ある種の「怖いもの見たさ」で本作をプレイするユーザーも多く、そして強く後悔した

 

本作、「ニーアオートマタ」も横尾太郎ワールドが全開で、陰鬱な展開が多い。
わざわざ皮肉を込めて言えば、少々悲劇の押し売りが過ぎる気もする。漫画でいえば「ミスミソウ」のような、胸糞系が好きな人にはけっこうウケる思う。

ただ、本作には26種類のエンディングがあり(随分多い)、その中の通称「真エンド」と呼ばれるエンディングがあるのだが、これは横尾氏らしからぬ感動的な結末で、未来への希望が持てるようになっている。

 

どうした横尾氏。流石に丸くなったか。

 

ただ、僕はけっこうズレているところがあって、個人的にはこういった要素よりも随所にあった熱い展開が好きだったりする。
キャラクター同士の迫真の掛け合いにめっちゃ感情移入して、

 

「よっしゃあああ!!おっさんも一緒に地球を守ったるよ!」

 

と、6畳一間の狭いアパートで一人で叫んだりしていた。
けっこう単純なだけかもしれない。


魅力その③ BGMが素晴らしい

個人的に、BGMは演出において最も重要な要素だと思っている。
ゲームをプレイ中、何度もキャラクターに感情移入したり泣きそうになったりするシーンは数多くあったが、それは音楽の影響によるものが大きい。
特に「顕現シタ異物」という曲がやたら気に入ってしまい、ずっとループ再生して聞いていられる。
この曲が流れるイベントがやたら好きで、BGMを終わらせたくないからずっと同じ場所でウロウロしていたこともある。

www.youtube.com

徐々に盛り上がってくるところがツボ。

 

 

もし僕がYouTuberでこのゲームを実況プレイしていたら、たぶん何度も


「あ、このBGMめっちゃいい!ねえ、みんな(視聴者のこと)、良くない!?」
(視聴者数:12名 底辺YouTuber)

 

と、拙い突っ込みで間を埋めていたと思う。
BGMにいちいち反応するなんて、女性ファンを妊娠⇒堕胎させて引退した某有名実況者みたいだけど。つわはす帰ってこい

 

・・・・。

 


以上の3つがこのゲームの主な魅力だ。
先にも述べたが、この作品は革新的なことはしていない。
デザインやシナリオ、BGMは非常に優れていて全体的な完成度が高いが、ゲーム業界に強い影響を与えるような新しい試みはなかった。

 

例えば、キャラ育成は自由度がなく基本的にレベルを上げるしかやることがない。
スキルやアビリティを取得したり、それに伴って新しくアクションが増えることもないため(強化はされるが)、連打ゲーになりやすい。
マップも割と単調で、面白い謎解きや仕掛けがあるわけもない。
だから、これまでとは一味違った面白さを求めている人にはあまりおすすめできないかもしれない。

 

しかし当然、作品の魅力は「目新しさ」だけではない。
王道であろうと過去の作品を踏襲したものであろうと、しっかり作り込めば面白いものは面白い。
同じくPS4のソフトで2016年9月に発売された「ペルソナ5」も、無理に新しいことしようとせずに過去作のシステムをしっかり引き継いだ上で、全体的な完成度の底上げをして大成功したゲームだ。
こちらの作品もニーア同様、今でも根強い人気があって全く値下がりしていない。
発売から一年以上経っているのに・・・恐ろしい。

 

2Bのデザインで多くのユーザーを取り込み、高い完成度でファン化させることに成功したゲームといえると思う。
ちゃんと作り込むべきところを丁寧に作り込めば、ユーザーは付いてくる。

 

欠点と言えば、物語後半で通常のバトルに追加された安っぽいシューティング要素くらいだろうか。本作では最初に「2B」を操作して1週目をクリアしたら、続いて「9S」というキャラを操作することになる。
この9S独自のアクションが「ハッキング」で、敵にハッキング攻撃を仕掛けるとこのような画面に切り替わってシューティングゲームが始まる。

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これが少しダルくて、バトルのテンポが悪くなってしまったのが残念。ずっと2Bちゃんを操作していたかったナリ。

 

まあでもこういった欠点を十分に補えるほど、全体的に完成度が高い。
僕の場合は、一度プレイしてすっかり虜になってしまったので多少の欠点くらいなら気にならなくなってしまったが。


難易度設定もできるし、万人におすすめできるゲームですぞ!

 

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アイドル系ブロガーに、おれはなる!

どうもアクセスが伸び悩んでいる。
一体どうしてだろう?単純に記事がクソつまらないからだろうか?
このスタイルで続けていって果たして僕は人気モノになれるのだろうか?
チクチョウ!早くチヤホヤされたいぜ・・・! 

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そうだ!
こういうときは人気有名ブロガーのブログを参考にするという手がある。
一読者としてではなく、同じブロガーという視点で見ると、新たな発見があるかもしれない。

 

ということで、まずは超絶人気ブロガーのヒトデさん。

www.hitode-festival.com


この人のブログは昔からよく読んでるから、今更という感じはあるけど・・・。

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第一印象:なんかしばらく見ないうちにかわいくなったな


全体的になんかかわいくない?
まるでアイドルみたいだ。ヒトデさん、こういう路線でいくのか。
記事のサムネイルのこのかわいさはなんなんだよ。

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読者が書いてるのだろうか?
僕もこういうかわいいキャラクター要素を取り入れていけばいいのだろうか?
そうすれば女性読者のハートを掴み、モテモテになれるかもしれない!

 

・・・いや、たぶんあんま関係ないな。
こういった要素がなくても結果出してる人はいくらでもいるし。

 

ただ、かわいくおしゃれにする必要はないけど、もうちょいデザインは凝ってもいいかもしれない。うん。


あとは、この人は相変わらずタイトルの付け方が上手い。思わずクリックしたくなる
タイトルだけでなく内容もしっかりしていて面白い。昔程じゃないけど。
キャッチーなタイトルをつけられるようになる方法は、練習しかない。
面白い文章を書けるようになる方法も、練習しかない。
結局、練習か。


結論
・たくさん書いて練習するしかない。
・デザインを見直す。

 

 

もう一人くらい見ておくか。
続いては、ブロガー界のラスボスことイケダハヤト氏から、「天才」と絶賛されたニシキドアヤト氏。

www.ayato-nishikido.com


ハヤトだのアヤトだのややこしい。せめてどっちか漢字にしてくれや。
彼のブログを見るのは初めて。早速いきましょう。

 

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おお・・・・

 

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引用元:http://www.ayato-nishikido.com/entry/2017/03/03/100101

 

なんというか・・・

 

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引用元:http://www.ayato-nishikido.com/entry/2017/04/08/110002


濃いな、君。色んな意味で濃い。

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引用元:http://www.ayato-nishikido.com/entry/2017/03/03/100101

 

しかも女の子を混ぜて集合写真まで撮りやがって・・・!!
クソ!!僕だってこういうリア充っぽいことしてみたいのに!

 

第一印象:濃い
初めて見たけど、やたらキャラが濃いね。
ちょっとYouTuber臭がするけど、インパクトが非常に強いため読者に覚えてもらいやすい。記事内の写真も、にぎやかで楽しそうで印象に残りやすいものが多い。


最近人気のブロガーは、顔と名前を覚えてもらうためにこういう手法を使うことが多い。彼が天才かどうかはよくわからないけど、流行に上手く乗ったことは間違いない。


そうか、僕に足りなかったのは印象操作かもしれない。
最初はとにかく印象に残ることをやって、読者に僕の存在を認識してもらう必要がある。こういった努力をすれば、人気になるまでの時間を短縮できる!
・・・かもしれない。
まあ何が正解なのかよくわからないし、人の数だけ正解があるともいえるけど。

 


さらに、彼はネタが圧倒的に面白い
ニシキドさんは外部メディアで執筆した記事が多いみたいだけど、どれも面白そうな
話ばかり。

www.ayato-nishikido.com

 

やっぱり天才かもしれないな。

 

結論
・もっと読者に印象に残りやすい記事を書く
・記事ネタをもっと工夫、厳選する

 

別に奇をてらったことをする必要もないんだけど、とりあえず、誰にでも書けそうな記事を書くのはやめようかな。
ネットの情報集めてまとめただけの記事とかね。これとかw

inugami09.hatenablog.com


こういう記事はたまに書いてたけど、時間の無駄かもしれない。
書いててあんまり面白くないし。


以上です。
学んだことがあったよーななかったよーな。
というか、ちゃんと結果出している人のブログと自分を比べるとけっこうヘコむ。

 

実は僕、今けっこうダメージ受けてます(泣)
平静を装ってるけど、残りライフポイント少ないです。
でも頑張ります。それしかないので。はい。

 

あ、タイトルには特に意味はないのでお気になさらず。

騙されているかも?嘘と欲望だからけの化粧品業界

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こんにちは、いぬがみです。
今日はとっても怖いおはなしですよー。

 

突然ですが、あなたは「宗教」に対してどんなイメージを持っていますか?
僕はどちらかといえば宗教は苦手です。
でも、宗教をモデルにした信者ビジネスを批判するつもりは毛頭ないです。

 

アフィリエイターやブロガーだって、信者ビジネスだし笑

 

信者の方も、自分が信じた商品や人に対して喜んでお金を出している。
だから、お互いに幸せといえば幸せです。
このビジネスモデルを批判してしまったら、他のあらゆる商売を否定することなっちゃうし。

 

化粧品業界は、まさに信者ビジネス

例えば、高価な化粧品や美容液の販売だって宗教みたいなもんだ。
高級化粧品には何やら長ったらしい名前の、いかにも美容に効果のありそうな成分が入っており、有名な女優を起用して「こんなにきれいになります」と消費者を煽る。

 

あんなの、全部嘘だからね。

 

誤解を生む化粧品の広告

よく「肌の奥まで浸透」っていうキャッチフレーズがあるけど、これはかなり消費者に誤解を生んでいる。
人間の肌は、大きく「角質層」と「真皮層」、「皮下組織」という3層で成り立っており、市販の化粧水が働きかけるのは一番表面の「角質層」まで。
それ以上深くの層まで浸透してく成分を使用したり、そういった広告を出すことは薬事法で禁じられている。

 

角質層は「ケラチン」というたんぱく質でできおり、ケラチンには水分を保持できる空洞がたくさんあるそうです。
化粧品を塗るとその空洞に水分が補給されて一時的に肌が潤って、なんだか肌がきれいになったように錯覚しているだけです。

 

いわゆる、プラシーボ効果というやつだ。

 

化粧品の正体

つまり、どんな高価な化粧品を使っても、単に角質層に水分を含ませているだけってこと。

 

角質層には不要な物質の侵入を防ぐバリア機能があって、このバリアを突破して浸透させることは不可能だし、そんな化粧品はあったとしたら、それは肌を破壊していることと同じことになる。

 

また、最近は「角質層まで浸透」っていう広告をよく見かけるけど、これはつまり「肌の一番表面の層にしか浸透しませんよ」と言ってるようなものだ。
あまりに消費者をバカにしているし、平気で大金を払う消費者はあまりに無知だ。

 


市場にはたくさんの種類の化粧品が販売されているけど、浸透しなければどんな高級成分を使用しても無意味です。
何を使っても結局は角質層の水分を一時的に補給しているだけですよ。

 

それが「化粧品」の正体なんだけど、この真実を話さずに過剰な演出と広告で消費者を騙している。
消費者の方は、「大手メーカーの化粧品だから」とか、「有名な女優がCMをしているから」という謎の理由で、自分も美しくなれるというある意味幸せな勘違いを起こしている。

女性は「共感」の生き物、らしい

これは、真実を知ろうともせず、思考停止状態になっているという意味で、化粧品を盲目的に「崇拝」していることとになる。

しかし女性にとっては、商品の本質や含まれている成分をくどくどと説明されるより、「これであなたもきれいになれます!」とか、「これでシミが必ずとれます」とストレートに感情に訴えかける方が売れるらしい。

 

 

そして、現にバカ売れしている。

 

女ってバカなのー?と思いきや、結婚相手の年収はしっかりチェックするし、結婚後も旦那の給料を管理するという実利的な面も持ち合わせている。

 

 

 

・・・・もう僕には女性という生き物がわかりません。
誰か、僕に女を教えてくれぇ!(深い意味はない

 

 


最後話逸れたけど、そんな高い化粧品を買う必要はないと思うよ!
じゃあの。

【やる気が出ない人へ】モチベーションを上げる3つの極意

前回、以下のような記事を書いた。

inugami09.hatenablog.com

本記事は前回の続きという位置づけだが、前記事を読んでいなくても理解できるような内容になっている。まあできれば前記事も読んでほしいが。


人間誰しも、一度は何か大きな事を成し遂げたいと思うことだろう。しかし、何をしたらよいかわからず、モヤッとした気分のまま時間だけが過ぎていき、いつの間にかおっさんになってたりする。


ちなみに、何かを始めたいという焦りはあるんだけど、何も手がつかないという特徴は、ニートの人に多い。
世間はニートをゴミ扱いするけど、実はニートの人自身が一番現状をどうにかして打開したいという強い焦りを持っている。でもどうしてもやる気が起きず、自己肯定感も低く、自信も失っているため何も手がつかないのである。


別にニートに限らず、現状に満足できず燻った毎日を送っている人は多いだろう。

 

僕自身も会社員時代はそうだった。入社してすぐに「何かが違う」、「こんなはずじゃなかった」という不安が生まれ、モヤモヤした毎日を送っていた。やがて「何かしなくては」という焦りに変わり、逃げるようにして一年で会社を辞めてしまった。


しかし今では、明確な目標が見え、毎日を精力的に過ごすことが出来ている。
何をやっても中途半端で、ろくでもない人生を送っていた僕にしては、割と成長した方だと思う。そんな僕の経験則から、習慣を変えて現状を打開するために必要なことがいくつかわかったので、順に紹介していく。

 

でも、所詮僕だけの経験から得られたことを元に話しているので、「僕だけにとって方法」に過ぎないかもしない。
モチベーション管理を専門に研究しているわけでもないしね。わざわざこの記事を書くために新しく専門書を読んで、そこから得られた知識をまとめて書くのもめんどくさいし、情報をまとめただけの文章にはあまり説得力もないと思うし。

 

気軽な気持ちで読んでもらって、一つでも役に立ったと思えるものがあれば幸いでごんす。

 

①どんな些細なことでもいいから、昨日と違うことをする

よく言われていることだけど、とにかく何でもいいからいつもと違う習慣を取り入れるという手法。習慣の奴隷でいる限り、どんな素晴らしい才能を秘めていてたとしても道は開かないからね。別に大きな目標を作ったりとか、計画を考えたりなどのアタマの痛くなるようなことはしなくいい。

 

小さなことから始めていけばいい。読書とかジョギングとか。

 

また、なにも始める気が起きないなら、これまでの習慣を何か一つやめるというアプローチでもいい。それでも昨日と違う一日を過ごしたということになる。

「止める」ことが難しいなら、頻度や時間を「減らす」ことから始めるといい。
ネットサーフィンの時間を減らす、テレビの視聴はニュース番組だけにしておく、飲み会の頻度を減らす、食後に甘い物を食べない、ゲームクリアは1周だけにして「強くてニューゲーム」で2周目を始めない(あれ、自分で書いててグサッときた)、オナニーは3日に1度にしておく、などなど。

 

・・・最後のはスルーしていただくとして、些細なことでも習慣を変えるのは大変だけど、それが徐々に自分自身をコントールする快感に変わっていく。難しいことは考えず、簡単なことから始めていけばいい。

 

②思い切って退路を断ち、自分を窮地に追い込む

これは①の方法とは違い、心身ともに負荷のかかる劇薬だ。しかし、一番効果のある方法で、僕自身この方法で大きく変わることが出来た。
そもそも、ある程度負荷をかけなければ習慣は変わらないものだしね。

 

僕の場合、会社を辞めると同時に一人暮らしを始めて、新しい生活を強制的にスタートさせた。会社を辞めた理由は、当時はフィギュア原型師になりたかったから。
以下の記事に僕がプロ試験に合格するまでの作品を、順に紹介している。

inugami09.hatenablog.com


一人暮らしを始めたのは、原型師になることを頭の固い両親に反対されそうだったからだ。ちなみに初めて両親に会社を辞めたことを報告したのは、辞めてから2年経った後だった。だった本当に頭固いんだもん。うちの両親。
「会社辞めてフィギュア原型師におれはなる!」なんて言っただけで、意識を失って卒倒してしまうレベルで頭が固い。


環境をガラリと変えることで、僕の意識もガラリと変わった。というか、変わらざるを得なかったという方が正しいかもしれない。
原型師になれるか、この先食っていけるかなんて当然わからなかったから、毎日が不安で不安で仕方なかった。選択を間違えたんじゃないかと何度も思った。

 

でも会社も辞めちゃったし、これからは自分で家賃を払っていかなくてはならない。
退路を断つことで強制的にモチベーションを上げ、不安をかき消すように毎日作業に没頭した。
苦しい時期が続いたが、おかげで大分成長できたしプロ試験にも合格できた(ただ、就職の話は訳あって辞退した。いきさつが気になる人はこちらの記事を参照されたし)。

 

この経験から、環境が人間を変えるということを信じて疑わなくなった。自分でも信じられないくらい習慣を変わることが出来ましたから。
だらだら時間をかけずに手っ取り早く変わりたいなら、環境を変えるのがおすすめ。
会社員は会社を辞め、ニートは家から出る。そうすりゃ嫌でも変わる。

 


自己啓発本を読む

これは意外にバカにできない。落ち込んでいるときや自信を失っているときに読むと、勇気をもらえることがある。
自己啓発本には、どこかフワフワした精神論が語られているだけの本もあるが、中には具体的な行動指針が書かれた良書もある。中でも、以下の本は大変お世話になった。

 

100の結果を引き寄せる1%アクション
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誰でもできることだし、それでいて劇的な効果があり・・・
「その簡単な1%アクションとやらをさっさと教えろや。もったいぶってんじゃねえ」

 

 

 


・・・はい。すいません。教えます。

 

教えるけど、できれば買って全部読んでほしい。
たぶんここにサラッと書いただけでは、その情報を「なんだ、そんなことか」と軽視してしまい、実行しない可能性が非常に高い。
人間は簡単に得られた情報は、重要視しない傾向があるので。本書には、多くの人がせっかく情報を入手したのに、行動に移さない原因にも触れている。

 

また、その「1%アクション」を行うことが、どういった理由で効果的なのかという説明もある。だから実際に本を手に取って、全部読んだうえでその手法を知った方が確実に実行に移せると思う。まあ、買ってほしい理由にはアフィリエイト収入が欲しいっていうのもあるけど。あ、でも中古は1円だw


「1%アクション」とは、なんでもいいので自分の好きなことに取り組み、その記録をつけること。
記録のつけ方は、「今日やったこと」と「明日やってみたい」を箇条書きにするだけ

 

例えば、漫画家になりたくて絵の練習を始めたとしたら、

 

「今日やったこと」⇒鉛筆による下書き
「明日やってみたいこと」⇒色塗り

 

といった感じで、簡単に書くだけでいい。
ただ、徐々に増やしていくとさらに効果的だ。

 

この記録をつけるだけで、少しずつ行動が習慣化されていく。
僕自身、フィギュア製作を習慣にしたかったので実際に試してみた結果、最初の2ヶ月くらいはサボりがちだったが、それ以降は難なく作業に取り組むことができるようになった。


もし習慣化できなければ、その作業は自分に合っていなかっただけの話なので、別のことに挑戦してまた新たに記録をつけ始めればいい。本書にもそう書いてある。


以上、3つの方法がおすすめです。
なかなか一筋縄ではいかないかもしれないけど、今までどうしようもないグータラでマイナス思考で「どうせ僕なんて」が口癖だった僕でも変わることができたんだから、試してみる価値はありまっせ。

社会不適合者=「天才」説 非リア充には逆転のチャンスがある

空気が読めない、周囲とうまく合わせられない、友達が少ない、いじめを受けていた、
不登校だった、面接で落ちまくるなどの特徴がある人は、ただの変人かとんでもない天才か、どちらかである可能性が高い。

 

いわゆる「天才」と言われてきた人や、偉大な業績を残してきた人の性格を分析すると、上記のような特徴を持っているケースが非常に多い(もちろん、例外はいくらでもある)。日本国内でいえば、弘法大師空海)、織田信長本田宗一郎手塚治虫などが代表的だ。彼らは性格も業績も全く違うが、周囲から反感を買いやすく、どこか「浮いた」存在であるという共通点がある。


僕の尊敬するベートーヴェンなどまさにこういった種類の天才の典型だ。
周知の通り、彼は類まれな才能を持つ偉大な芸術家だが、人格面での問題があまりに多かった。


・不器用で対人スキルが著しく低く、恋多き男性だったがすべて実らず、生涯独身

・癇癪持ちで、メイドが作る料理が不味いと、背中に生卵を投げつけた

・コーヒーは必ず60粒ぴったり数えてから淹れないと気が済まない

・晩年はボロボロの服を着ており、警察に浮浪者と間違えられ連行される

・部屋はごみ屋敷のように汚いのに、手だけは時間をかけて執拗に洗う

・気分が良いときはものすごく人に優しくするが、一度気分を害すると周囲に激しく当たり散らす。

・彼の肖像画は不機嫌な顔をしているが、これはメイドが朝食で作ったマカロニチーズがまずかったためと言われている。マカロニチーズは彼の好物だっただけに、不味かったショックを一日中引きずっていたため、肖像画のモデルになっているときも終始不機嫌だったらしい。(どんだけだよ)

 

逸話は他にもまだたくさんある。

このように、ベートーヴェンから音楽を取り上げてしまったら、彼はただの「変人」である。彼が偉大な業績を残したからこそ、こういった一面を取り上げても「天才特有の気難しさ」で済まされるが、現代の日本で生まれていたら、きっと就職活動もうまくいかず、彼女もできず、ただのニートになってしまっていたかもしれない。

 

数年前からADHD発達障害)やアスペルガーという言葉がネットでも流行りはじめ、空気が読めない人やちょっと頭のおかしいと感じる人を、安易にこの二つのうちどちらかで呼ぶようになった。(ADHDアスペルガー症候群には厳密な違いがあるのだが、本記事ではその話は取り上げない。)

 

 

天才と発達障害の特徴は一致することが多く、発達障害=天才ともいえる。
もちろん、天才には色々なタイプがあるので、彼ら全員が人格面で問題や障害を抱えているわけではない。
こんなこと言うまでもないと思うが、誤解してほしくないので念のため。


発達障害(ここでは便宜上、ADHDアスペルガーを分けずに「発達障害」と一括りにする)の人は、ベートーヴェンのように周囲と上手く馴染めず、コミュニケーション能力が低いという特徴を持っていることがある。
そのため周囲との衝突が絶えず、友達や彼女を作るにも一苦労する。
しかし、ある特定の分野においては驚異的な集中力を発揮する。ピカソは学業はまったくダメだったが、幼少の頃から一日中絵を描き続けていた。
自分の好きなことに対しては異常なこだわりがあるため、独自の道を切り開いたり前人未到の偉業を成し遂げたりすることがある。


要するに僕が言いたいのは、面接で落ちまくって就職先が決まらない、働くのが嫌で一日中ネットサーフィンをしている、恋人はおろか友達が一人もいないといったロクデナシは、実は先天的な才能があって、特定の分野で大成する可能性が高いということだ。
論理の飛躍かもしれないが、こういった社会不適合者は発達障害であることが多く、そして発達障害には天才が多いから、という理由だ。

 

彼らは周囲の人間や社会に器用に合わせられないと悩んでいるかもしれないが、僕から言わせてもらえば、それこそ立派な才能だ。
発想を逆転すべきで、社会に合わせられないから、自分だけの道を切り開くという選択肢が生まれる。
逆に中途半端に器用で対人スキルが高いと、無難でパッとしない人生しか歩めない。
器用に生きてる奴なんて、中身のない薄っぺらな奴ばっかだよ。
人に取り入るのがうまいだけで大して努力をしていないし、人生の苦労がないから言葉に重みがない。もちろん、大成することもない。

 

だから、自分の気難しさを「社会とうまく折り合いをつけることができない」とマイナスに捉えるのではなく、「自分だけの人生を歩むチャンスが与えられている」と考えるべきだ。

 

こういうバカみたいなプラス思考ができると、案外、人生が開けたりする。


繰り返し言うが、世間からはゴミクズ扱いされ、器用に生きることができない社会不適合者(非リア充)こそ、チャンスは広がっており、偉大な功績を残す可能性が高い。
僕はそう信じている。
自宅に一日中引きこもって燻っているニート達よ、今こそ立ち上がるんだ。

 

ただ、人生を逆転させるには環境やこれまでの習慣を変える努力も必要だ。
そうしないと、ただの「変人」で終わってしまう。
次回の記事では、その具体的な方法を紹介しようと思う。

 

ちなみに天才について書いた本では、以下の本が面白い。
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹が、「弘法大師」、「石川啄木」、「ゴーゴリ」、「ニュートン」という4人の天才を取り上げて紹介している。
それぞれの人物像や、天才を天才たらしめている要因を独自の視点で論じられており、なるほどと思うことが多くて面白い。

天才の世界 (知恵の森文庫 t ゆ 1-1)
湯川 秀樹
光文社 (2008-12-09)
売り上げランキング: 190,019

【ぼくは麻理のなか】最終巻を読んだ感想※後半ネタバレあり

「ぼく麻理のなか」という漫画は、個人的に「神」と崇めている押見修造氏の作品で、
漫画アクション』にて2012年から2016年まで連載された。単行本は全9巻。

 

最終巻を読んでから1年くらい経つけど、それから何度も読み返してしまう
魅力がある。押見氏の作品の中でもかなり好きな部類に入る。

 

早速レビューしていくけど、本記事の最後にはストーリーの重大なネタバレがある
ただ、ネタバレする前に「ココからネタバレが始まるから、気になる人には読まないでー」みたいな感じで警告するので、あらすじだけ知りたい人も安心して読んでほしい。

 

物語の主人公は、田舎から上京してきた大学生、小森功
彼は大学で友達が一人もできず、なんとなく周囲と馴染めずにいた。
それでも最初の一年は真面目に通ったが、2年生になってからは完全に大学に行かなくなってしまった。
それから、1日中家に引きこもってゲームと自慰行為を繰り返すという堕落した毎日を送るようになる。

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そんな彼の唯一の楽しみが、近所のコンビニに毎晩決まった時間に現れる、かわいい女子高生を眺めること。ただ、話しかけたりはせずに、彼女がコンビニに来る時間を狙って自分もコンビニに行き、少し離れたところから横目でチラチラ見るだけである。
うん、まあ普通に気持ち悪い。

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コンビニの帰り道で、功はこの話したこともない、名前すら知らない女子高生の後をずっとついて行った。彼女の後姿を見つめながら、このまま大学生活も、辛い現実も忘れてただずっと彼女の後をついて行きたいと思った。

 

すると、彼女は立ち止まり微笑を浮かべながら後ろを振り返った。

 

次の瞬間、気が付いたら次の日の朝になっており、目が覚めると功はその女子高生になっていた。

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こういう状況だと、絶対最初はおっぱい触りたくなるよね。

 

人格は「功」のままだったが、身体は完全に女子高生のものになっていたのである。
彼女の生徒手帳を確認すると、名前は「吉崎麻理」と書いてあった。
功はこれから吉崎麻理として生活していくことになる。


ここまで読むと、功と麻理の身体が入れ替わったと思うだろう。
しかし、この漫画の面白いところはそんな読者の予想を裏切るところから始まる
功自身も麻理と身体が入れ替わったと思い、自分の身体に会いに行く。きっと、麻理さんの心はぼくの身体に入ったのだろう、と。


行きつけのコンビニで立ち読みをしている「ぼく」を見つけ、思い切って
「麻理さんですよね?」と話しかけるが、相手は全く何も知らない様子だった。結論を言うと、麻理ではなく小森功のままだったのである。

 

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これでは小森功が2人いるということになる。
麻理は一体どこに行ったんだ、という話になる。

 

功は本物の麻理を探さなくてはならないが、吉沢麻理としての日常生活を送らなければならない。なんとか麻理の振りをして高校生活を送るうちに、少しずつ麻理のことを知ることになる。
麻理はクラスのアイドル的存在であり、彼氏はおらず、成績は優秀で、放課後は仲の良い女子グループで買い物をしたり遊びに行ったりして過ごしていた。

 

功は必死に麻理のフリをして周囲に合わせるが、すぐに麻理が麻理でないことを見破った者がいた。同じクラスメイトで、麻理に強い想いを寄せる柿口依(かきぐちより)という女の子だ(ややレズっ気あり)。
依は麻理と話したことがなく、功と同じように遠くから麻理を眺めるだけの存在だった。麻理のことならなんでも知っていたため、すぐに麻理でないことを確信したのである。ちょっと怖い

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次第に功と依は協力して、本当の麻理を探すようになる。そして一緒に探し続けるうちに二人の仲は意外な方向に発展していく。そして、小森功の姿をした、もう一人の小森功も大きく物語に絡んでくる。

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3人で本物の麻理を見つけ出すというストーリーだが、麻理の正体は・・・。

 


以上があらすじ。
謎が謎を呼び、続きが気になってどんどん読み進めることができる。「まさか、まさか・・・!!」の連続で全く読者を飽きさせない。

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連載当時は、半年に1巻というペースだったので続きが待ち遠しくて仕方がなかった。
しかし、今や完結済みだから、最後まで一気に読むことができる。これから初めて読む人がうらやましいぜ。

とりあえず1巻読みたい人はこちらから

ぼくは麻理のなか : 1 (アクションコミックス)
双葉社 (2013-09-22)
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全巻大人買いしたい人はこちらから 

ぼくは麻理のなか 全9巻セット


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ここから、最終巻まで読んだ感想を書く。物語の結末にも触れているので、知りたくない方はご注意ください。

 

 

 

 

 

よろしい?

 

 

 

 

 

 

 

 

本当にいいんだな?

 

 

 

 

 

 

 


この漫画を読んで率直に思ったことは、「押見修造さんらしい作品だな」ということだ。もちろんいい意味で。
押見さんの漫画は、どれも人間の深層心理、トラウマ、エロスをテーマに扱っている。
もちろんそれぞれの作品で全く違ったアプローチをしているため、どの作品を読んでも新鮮な面白さがある。

 

結局、麻理の中にいる小森功は、
麻理が辛い現実を忘れるために作り出したもう一つに人格だった。

 

麻理の本当の名は祖母がつけた「ふみこ」だが、母親がもっとかわいい名前がいいという理由で、無理やり「麻理」に変えてしまう。
名前だけでなく、着る服も母親がかわいいと思うものを無理に着せられ、「かわいい女の子」であることを強制されてしまう。

 

麻理は母親の要求通り、幼少からかわいい自分を演じ続ける。母親も学校の友達も、みんな自分のことをかわいい、かわいいと繰り返すようになる。
しかし、その「かわいい麻理」は求められるがままに表面的に取り繕ったもので、誰も本来の「ふみこ」としての自分を見ようとしない。誰も本当の自分を見ない。

 

苦悩していた彼女の唯一の救いは、彼女の自宅の正面のアパートに住む一人暮らしの大学生だった。彼は好きなだけゲームをして、自分の好きなタイミングで自慰行為を始め、誰からも余計な干渉を受けずに自由気ままな生活を送っていた。
少なくとも彼女の目にはそう映った。

彼なら取り繕うことも、かわいく振舞うことも、無理して周囲に合わせる必要もない。
本来の自分のままでいられる彼に強い憧れを持ち、彼のことを観察するようになる。
やがて彼の留守を狙って自宅に侵入し、彼の名前を知ることもできた。

 

彼の名前は小森功

 

麻理は、「かわいい麻理」を演じ続けるのに疲れ、いっそのこと他の誰かになりたかった。辛い現実を忘れ、全く違う別人に生まれ変わりたかった。その別人こそ、小森功である。
こうして、自分の心の中にもう一人の「小森功」という別人格を作り上げたのである。
「ぼくは麻理のなか」という漫画のタイトルの真の意味が、ここで初めて読者にも理解できるようになっている。そして、最後は自分で作り上げた「小森功」とお別れして、吉崎麻理として生きていく決意をする。

 

人間は日常生活で強いストレスを受け続けると、そこから逃避する手段として別人格を作り上げることは現実でもある。
特に、人格が形成されていない時期に強いショックを受けたり、歪んだ愛情で育てられると別の人格を作り上げてしまう可能性がある。
いわゆる「多重人格」であり、これを題材にした映画や小説はけっこうある。

 

仙水忍なんて7つも人格をもっている。

 

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僕はこういう心の問題を扱った作品が大好きなんですよ。
「ぼくは麻理のなか」という漫画も、ミステリーから入ることで多くの読者を惹きつけ、物語上手く深層心理のテーマにつなげている。

 
ちなみに今ハマっている押見さんの新作、「血の轍」もかなり面白い。

inugami09.hatenablog.com


押見修造万歳。